2015年4月7日火曜日

男女平等の国スウェーデンの「男女平等トイレ」?!

Hej Hej!! 
最近はDesperate Housewives から House of Cards に鞍替えしまして昼夜逆転が止まらないFifiです。
こんな自由な生活ができるのもあと2ヶ月強。。。
さてサマータイムが3月29日で復活し、びっくりする程夕刻が明るく感じ改めて
サマータイムの効果を実感している今日この頃ですが、
そんなスウェーデンでの日常生活の中で気がついたことを今回は紹介。

ヨーロッパの国々の中では特にスウェーデンで徹底されている公共システムがあります。
それは…「男女平等トイレ」

英語だと gender-equal/ neutral bathrooms(uni-sex public bathrooms) って一般的に言われたりします。
ジェンダー平等トイレというよりも日本語話者の皆さんには男女平等トイレの方がピンときてもらえそうなので本文ではこちらを使用しますね。(「男女」という言葉自体に嫌悪を覚える方すみません、私もその内の一人です。笑)


元々この男女平等トイレという考えが生まれたのは、
女性同性愛者や男性同性愛者、両性愛者や性転換者等の人々の権利についての議論がさかんとなる中でLGBT(Lesbian, Gay, Bisexual, Transgenderの頭文字)という概念が生まれ、
(この概念に関しても学説が分かれるので深くは触れません)


一般的なスウェーデンのトイレ標識、もしくはただWCと書いてある場合が多い

要は、
どんな人でも平等に使えるトイレを作ろう という考えから、アメリカやイギリスで始まった社会的動向なのです。
アメリカでは2013年にフィラデルフィア市がこの男女平等トイレの設置を法制化する等、
その動きが活発です。

ところでアメリカやイギリスでは少数の都市がこのような活動や政策を実施するのみに留まるように思います。
しかし!私の肌感ではありますがスウェーデンではかなり徹底している!!

公共の場に関していえば、空港等様々な国籍の人々が行き交うような場所である場合、男女別のトイレが目立つのは当たり前なのですが、駅や大学内のトイレなどは男女平等トイレである割合が高いのです。

そこで私はスウェーデン人の政府機関関係者に、スウェーデンには男女平等トイレを推奨するような法令があるのかどうか尋ねてみました。

以下インタビュー結果。

スウェーデンには、男女平等トイレ設置に関する具体的法規はない模様。
しかし、

1 HBTQ法規(スウェーデン語でいうLGBT)の準用(equal treatment in worklife ‘ 社会的生活の中での平等的扱い’)によって男女平等トイレ設置の推進を行う(ヨーテボリのメトロ)例があったり、

2 スウェーデンのSocial Service Law (日本語でいうと‘社会サービス法’?)にはスウェーデン社会における国民の規範的態度や行動について規定されており、その中で自然と作られた公共財の男女平等トイレであるために、特定の設置に関する法規は無いのだとする説や、

3 スウェーデンでは「平等な権利」という一般的規範を元に教育等が行われるため、
強行規定の設置というよりは、このような社会現象は一般的「慣行」から作り出されているものだと考える


というお答えを頂きました。確かにスウェーデンでは、Pre-schoolと呼ばれる幼稚園の教育システムから、
「平等」が徹底されており、国民の意識として「平等」という概念は強く根付いているのです。

日本人の私は当初、当たり前に男女が一緒のトイレを使い、当たり前に男性もトイレ使用の行列に並ぶ(大抵全て個室便座付き)ことにカルチャーショックを受けました。
LGBTのような人々だけではなく、そもそも全ての人間、一人一人の個人の権利を尊重する社会だからこそ、
強行法規なしでも、このような社会ができあがっている。

このような一般的生活の中での意識が、社会的規範の中での慣行に強く繋がると考えれば
日本という国では気づかないうちに社会の流れに組み込まれてる、なんてこと多いですよね。

自分という人間が一個人として尊重され、一個人として扱われることが当たり前の国スウェーデン。
それが人間としての本来の姿ですよね。だってみんな同じ人間なんだもの。

とこれ以上の語りにつき合って頂ける方は日本帰国後にお会いしましょう。笑



少々固い内容になってしまいましたが、スウェーデンはどのような国か、少しでも伝えられたら幸いです!
残り二ヶ月ばんばん更新します!♡

 Fifiでした♪



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